丹波篠山国際博が4月1日より開幕しています。
たくさんの人が南にあるお城横丁なんかにもお越しになられて、国際博をやってよかったという思いの中、障がい者や高齢者への配慮に欠けるイベントになっている部分があります。
同じ内容は国際博担当部署の部長にも文書で提出しています。
お城の登り口で、車いすや障がい者への配慮をしているところは一部のみ(上記写真参照)
実際は・・・
結構な勾配になっているにもかかわらず、また車いすの車輪がハマるような場所が多いが、車いすの走行のためのシートの配慮がない。
写真ではなだらかで勾配もないように見えますが、実は角度は4℃でも老夫婦だと押すのが困難になってきます。
実際に1日の日は、プロジェクションマッピングを楽しみにしてきた車いすの老夫婦が、上記写真の入り口から曲がり角まで行けず、苦しんでおられたが、お手伝いがなかったため、私が手伝うことにしました。
私は前々職の障がい者センターで、車いす介助の講師や操作方法の講習を行っていたが、前輪を持ち上げてこのお城を登っていくのはかなり苦労しました。
評価としては、大人2名の介助が望ましい勾配であると感じました。
この件を市の担当部長に言いましたが「文化的遺産の法律が・・・」とのことで、話し合いになりませんでした。
京都の二条城なんかは車いすへの配慮がきちんとなされています。
【車椅子で行く京都】二条城Wheelchair Accessible in Nijo Castle – 旅ちゃれんじ!車いすや高齢者でも利用できるバリアフリーなホテル・温泉・観光地【Accessible Trip】
姫路城なんかも、一部当事者の目線がない部分もあるため、これは兵庫県の課題になるのだろうか?
なんにしても、多様性や弱者を守るためのバリアフリーは必要不可欠であり、しっかりと対応していくべき内容だと感じます。
<以下、部長に提出した文章の一部です>
国際博のお城観覧についての障がい者等利用の件です。
4月4日に国際博担当室にもお伺いしてお話しました。
篠山城の障がい者の観覧できない課題は、以前より挙がっている大きな課題であり、車いすの方や障がい者の方々が登れないという苦情を市にも挙げておられます。
今回、6年度の議会への説明の中で、国際博のプロジェクションマッピングに対して、車いすの方の配慮はどうするのかということを国際博の市の担当者に確認(私以外の議員が)していましたが、近くにいる人がフォローしていきます、という返答でした。
そこから今回の課題へとつながりますが、4月1日の19時からのイベントの中で、車いすの方が上がれず、ものすごくゆっくりと上がっていく途中に私がその老夫婦に会いました。
まだ入り口で切符を切った10m先の橋の上くらいでヨロヨロされており、市の担当者もボランティアの方も見ているだけだったため、私が代わりに押して上がっていくことにしました。
今の整備されていないお城を登ったり下りたりするには、車いす操作の技術が必要となり、誰もが簡単に行うことはできません。
私は他市の障がい者センターに長くおり、車いすの技術講習の講師などをしていたため前輪を持ち上げながら大人の車いすの方でも最後まで上げ切りましたが、車いすに乗った大人の方を今のままの未整備の道路で上まで上げようとすると、介助には大人2名が必要かと思います。
逆に降りるときは、後ろ向きに降りるので、慣れた私でも怖いと思う箇所がいくつかあり、後ろ向きに降りるために同僚の荒木議員に後ろの案内を頼みました。
お城の寸前まで行くと、車いす用のシートが置いてありましたが、そのシートは入口から上まで必要であると思います。
また、杖をついた方や、歩行が不安定な方、車いすや電動車いすの方々のためにも、歩行補助のためのシートは必要不可欠であると感じました。
また、お城横丁も、芝が柔らかすぎ車いすや歩行困難者の歩行に関して、難しさを感じたため、こちらは人工芝を引くことで対処は可能であると思います。
※もちろん本来であれば歩行補助のためのシートが必要ですが、
人工芝の対応でも無いよりは増しだと考えられます。
(※本来はプラスチックのボードを並べていきます)
今まで課題として挙がっていた障がい者の篠山城の見学できない方への対処を、国際博を通して、丹波篠山が立場の弱い方々も自由に古き良き場所を回れるようにするチャンスだと思います。
逆に今ならそういった障がい者の対応は行いやすいと思います。
1日の昼間もお城横丁にはお伺いしましたが、そこにお越しの方のご意見では、お城横丁も夜は暗いと言われていました。
電気を増設したりして、もう少し華やかさを出されてはという意見もお伺いしています。
私も丹波篠山にお越しになる方々が、丹波篠山にの素晴らしい国際博を満足して帰っていただきたいと思っています。
お城横丁から駐車場に向かう道も、押している方は大変そうでした。
誰にも優しい街、丹波篠山に向けて!