TOEC自由な学校

11月の終わり、徳島県阿南市にある自由な学校へ!

田んぼと畑の中で、子どもとスタッフがともに育ちあう場所として、1985年から40年弱、無認可の自由な小学校としての運営。

カリキュラムや教科書、決められた行事もないが、子どもたちの好奇心や関心をもとに

「遊びが学び」となり、学びが遊びになる日常。

人は受容され、共感された時、だれもが成長し、適応する力、自ら問題を解決する力を内在しているというカウンセリングの理念に基づいたキャンプやフリースクールを展開し、指示や禁止、アドバイスやほめたり叱ったりすることでコントロールをするのではなく、その人本来の主体性を発揮し、健やかに自分が生きることができるように援助している学校である。

学校に来てから子どもたちは自分の興味を中心に活動していきます。

やりたいが原動力、そのやりたいに対して先生方は一切指摘や支持は行いません。

子どもたちは自分のわからないことは尋ねますが、まずは周りの友達と相談して、それでもむつかしい場合は大人を巻き込むことはあるものの、自己決定・自己解決が基本にありました。

人が生きていく中でのつながりや障がいは人間関係に集約されると感じています。

何かを得たり、夢や目標がかなったとしても、人との関係性がうまくいっていないと幸せとはいえないことが多いと考えさせられます。

幸運と幸福は別物であり、他者の気持ちを受け止める、そのうえでうまく人と接していくことが大切であると感じました。

今、子どもたちの中に学校生活におけるしんどさがたくさんあり、その一つが不登校であるが、今が学校教育全体の転換期であると感じる。

まだまだ今後の丹波篠山市の教育全体を語ることはできないが、現状の丹波篠山の不登校や引きこもりの状態をさらに精査し、丹波篠山がより住みやすい、より学びやすい街へ進むために動きを行っていきたいと考えます。

また子どもの権利について、意図や方向性を一般の支援者や先生に伝えていくことも大切であり、なぜ国連から子どもの人権の勧告を日本は受けるのか、日本にとって今何が必要なのか、それは子どもたちの声や保護者の声を拾っていく必要があると感じています。

子どもたちにとって、子どもたちを育てる親にとって、また子どもを支援する先生方にとって、よりたくさんの成功の事例を提供することで、目の前の不登校という社会問題の解決の糸口としていきたくために、さらにこういった先進的な取り組みの現状を広く公開していきたいと感じています。