発達障がいの理解をどのように進めるか?

この丹波篠山で事業をはじめて9年と10か月

もうすぐ10年目ですが、弱い立場の人の声どうやって拾っていくか?をコンセプトに

 ☆児童発達支援事業では、えがおという施設を丹波篠山に2施設、丹波市に1施設

 ☆運動療法の施設を丹波篠山に1施設と丹波市の1施設

 ☆大人の発達支援は丹波篠山の施設を中心に、丹波市の芦田での若干受けています。

その中で、発達障がいというものがなかなか理解されません。

ASD(自閉症スペクトラム)やADHD(注意欠陥多動性)は昔から言われるので、みんなよく知っていますが、みなさんが理解できないのはASDの深いとこや重複の方たち

さらに今から10年前は、運動が苦手なぎこちない子たちは、完全放置でした。(※発達性強調運動障がい・DCDといいます)

その子たちが大人になってどれだけ苦労しているか・・・

今私が行っている運動療法は、DCDの子たちからASD・ADHDとさまざまな方々に必要な支援となります。

さらに、過敏性の強い子たち、対人関係の苦手さを持った子たち・・・

その中で今回は過敏という部分での説明をしていきます。

過敏とは、触覚の過敏、視覚の過敏、聴覚の過敏、味覚の過敏、嗅覚の過敏とありますが、この過敏のすべては、呼吸や動き、はたまた運動能力にも大きな影響を与えます。

その中で、視覚や聴覚の過敏の子たちがいうのは、夏の祭りの音と、人混みが地獄の苦しみとなります。

まぶしい!人が多すぎてしんどい!音が大きすぎる!うるさいのでみんな大きな声をだしている!

実はみんなが楽しいと思うことも苦痛に感じる人がいるということです。

決して、祭りをやめろいうてるわけではありません。

参加することがすべてだ!という考え方の方々は、参加されないことを責めたりします。

そういう部分がなくなればと思います。

こういうことを【多様性の理解】といいます。

この理解は、今の世の中のほとんどの方がまだまだ理解されていません。

どこで理解していってもらうか?学校の教育だろうか?

こういったことを日々感じています。

2025年のデカンショ祭りの動画をそういった方々とみてみました。

みるだけで「怖い」「痛い」「行きたくない」と口々に言われていましたが

「ここに行けというてるわけではなく、どんなお祭りなのか、篠山のお祭りもみておくのもいいよ。」というと、ゆっくり小さな音で見ておられましたが、行きたいという思いは微塵もないとのこと。

多様性の理解はなかなかなく、どうしていかないの?と周りには責めてくることもいるようです。

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他に、味覚の過敏の子たちは、すぐに「辛い・辛い」といってしまい大げさに見られたり、野菜の中にある残留農薬がわかってしまい、にがくて食べれるものが極端に少なくなったりします。

嗅覚の過敏の子たちは、科学的な香水や洗剤のにおいで気分が悪くなったり、倒れたりしたりする子もいます。嗅覚で前庭覚というバランスの部分に影響を与えているわけです。

上の内容に続いて触覚の過敏の子たちは、服の記事や洗剤のにおいや成分によって服を着るだけで気分が悪くなる子もいます。

光過敏の子たちのために、イノチグラスというサングラスも作っていますが、教科書の白の部分がまぶしすぎたり、LEDがきつすぎたりするため、それを緩和する眼鏡で対応したりしています。

教科書の白が苦手な子は、市内の中学校にもいますが、黄色のグラスが合い、それをかけることで授業に入れます。

明るさのつらさであったり、見えにくかったり、見ることに関することもいつでもご相談ください。いい形で生きていくことの支援もしていきます。Innchiグラス 桐村

こんな感じで、適切な支援が受けられないことで、適切な配慮を受けられないことで、多様性を理解されないことで、苦しんでいる子どもたちや、過敏の大人の方々がいます。

みなさんにお伝えしたいこと

 みんなお祭りには基本いきたいのですが、過敏性の方々は太鼓や大きな音や光が苦手なんです。そこに配慮なんてありますか?

 過敏性を持った方々がイヤーマフやサングラスをかけて行くような世の中、

 多様性とはそういった方々も楽しめるような配慮をしたのちに、お互いがいかに歩み寄れるか?

 先日もとある学校で、大きな音や声が苦手なんですという配慮をお願いしたのに、張り切って大きな声で授業してくれ楽しんでいる子どもたちもいる中、頼んだ配慮が分かっておらず、先生の声が大きすぎることで学校に行けないことの事例がありました。

 多様性の理解は、世の中すべての方が幸せに暮らすための第1歩です。

今日書いたことは発達障がいのほんの一部です。

もっと苦しんでいる人は多くいますが、今回は祭りのことで嫌な思いをした方がいたので、急ぎ発信しています。

しっかりみなさんが理解できるように発信していきたいと思います。